多忙な経営者ほど使いたくなる!「(公財)大田区産業振興協会ホームページ」のすごい中身~おおた診断士会広報担当者が解説~

(公財)大田区産業振興協会(以下、大田区産業振興協会)のホームページ(https://www.pio-ota.jp/)」(注1) (注2) が3月にリニューアルされました。

経営支援先や企業・団体のホームページ(以下、HP)を比較・分析している私の目から見ても、今回のリニューアルには数々の工夫が施されています。本稿では、おおた診断士会でHP改訂などを手掛けてきた広報担当としての経験も踏まえ、その優れた点を解説します。

 

とりわけ、大田区産業振興協会のHPが優れていると感じるのは、目的の情報に容易にアクセスできるシンプルな画面構成です。経営者が利用するときの目線を意識して作成されています。

具体的には目的を以下8項目に絞ることで、ひと目で探したい情報を捉えられる構成になっています。項目の選択も経営者のニーズに合ったものと言えます。

 

「大田区企業を探す」

「学ぶ・仲間をつくる」

「販路を広げる・PRする」

「経営・創業相談」

「助成金・補助金・表彰」

「人材確保・育成」

「施設を利用する」

「産業統計・情報」

 

また、目的とする項目が見当たらない場合は、その直下に「サイト内検索 クイックサーチ」という検索窓があり、キーワードで目当ての情報が掲載されているサイトを検索できます。

 

このように必要な情報に素早くアクセスできる構成は、経営者にとって非常に利用価値の高いものです。

「多忙な経営者はネットサーフィンをしたり、添付ファイルをいくつも開いて情報を探したりしている時間はない」ということをよく理解されている方が作られたHPであることがうかがえます。

 

また、ウェブサイトには「利用者の声」というセクションが設けられています。ここでは、実際に大田区産業振興協会のサービスを利用した企業や個人の声が多数掲載されています。行政関連の団体のHPで、このような声をわかりやすく見えるかたちにして載せることは珍しく、この点も非常に付加価値が高いと言えます。

 

HPリニューアル前でしたが、私自身、創業相談をされた方に、大田区産業振興協会のHPに掲載されているサービスを案内したところ「こんな無料で活用できるサービスがあるのですね」との声をいただいたことがあります。

行政が提供するサービスは非常に有益ではありますが、それだけで中小企業の抱える経営課題がすべて解決できるとは限りません。行政のサービスだけでは難しいと感じる部分がございましたら、ぜひ私たちおおた診断士会にご連絡ください。私たち中小企業診断士は、それぞれの専門性や経験を活かし、経営者の皆様の課題解決に向けて全力でサポートいたします。経営に関連する大田区のサービスの活用方法に関するご相談も承りますので、お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。

 

注1)公益財団法人 大田区産業振興協会とは

区内産業の振興と就業者の福祉向上を目的に、平成7年(1995年)大田区が全額出資を行って設立された公益財団法人。主な業務は、産業者に対する経営支援、各種相談対応、勤労者共済事業、さまざまな活動のステージとなる施設の管理運営。

 

注2)大田区産業振興協会はX(旧Twitter)での情報発信も行っている。

<ホームページのリニューアルに関するXポストURL>

 

https://x.com/pio_ota/status/1898997151998636374

 

 

(神本 直樹)